毛長は、取り壊しになったアパートのジイサンが、置き去りにせず、連れていった三毛猫が産んだ子猫です。
シロオくんの弟になったチョビとは、兄弟です。
ジイサンは毛長を「キレイなメスがおるんや。この子だけでも、里子に出してくれんか?」 と言うので見に行ったら、オスでした。
酷い風邪を引いていて、特にチョビは体重が平均の半分くらい。
その上、外飼い。車の通る道に寝てましたから、危なくて二匹を連れ帰ったのが7月20日。
風邪が酷いから、BONにゃんハウスの猫に移したらいけないので、隔離の必要があり、治療も兼ねて8日間入院させてもらいました。
風邪が良くなって、念には念を入れて、ペット禁止の自宅マンションに8月10日の譲渡会の朝までいました。
チョビと遊びたがりますが、体格差があり、チョビの風邪の回復に支障があるため、ケージは分けてましたが、金網越しに、オモチャのやり取りをしたりしてました。
チョビは里子に出たため、10日の夜から、BONにゃんハウスに入れました。その時点で保護して20日経ってます。
とても元気で、ハウスのみんなに、嫌われるくらい取っ組み合いをしてました。
お盆に入り15日の夜、オヤツの時に、みんな我先にと来るのに、来ない。
おかしいな?風邪かな?と思い、風邪薬を飲ましたら、すぐに吐きました。
慌てて病院に行きました。
熱を計ると平熱。 先生はカルカン子猫用パウチを食べさせてみた。
食べる??? 野良猫出身であり、カルカン好きな子がいるそうだ。
空腹で薬飲ませたら、吐く事もあるという。
その日は何もしないで帰りました。
17日、カルカンも食べない。
日曜日で初めの病院は休みなので別の病院へ。
やはり平熱。
一旦は帰りましたが、やはり元気がない。
夜になってもう一度病院へ。血液検査とか何でもして、原因を突き止め治療してくださいと、無理やり入院させてもらいました。
翌日、様子を見に行くも、食欲不振以外は、下痢も嘔吐もなし。
肝臓の数値が悪いのと、白血球が少なかった。
それが18日。
19日は、小虎の子を引き取る日でもあり、健康診断に預け先のSさんと病院へ。
そこで毛長は、パルボであり、その日のうちにも死ぬであろうと告げられるのです。
小虎の子達は、毛長のいた自宅マンションにも、BONにゃんハウスにも預かれなくなり、事態を察したSさんは、そのまま子猫を隔離させるため、即効で連れ帰ってくれました。
それからの私は、BONにゃんハウスに帰り、システムトイレを、バスダブに真っ赤になる程のビルコンに浸けました。
箱、オモチャ、キャットタワー、スリッパからカーテン、タオル、部屋が空っぽになりました。
火事場の馬鹿力のごとく、重くても、捨てられる物は全て捨てたのです。
朝になるまでビルコンで部屋を消毒したのです。
今まで毎日毎日、パルボが怖くて、ビルコンで床を拭き、靴は玄関で消毒してました。
TNRで一度でも使ったキャリー、トラップは、その都度ビルコンで消毒してました。
2週間ルールも配慮し、すぐには保護猫を入れてませんでした。
しかし、パルボはいつの間にか侵入していたのです。
20日、病院に行ったら、毛長は一度きりの下痢と、嘔吐で死んではいませんでした。
隔離部屋には、動物霊園の白い箱がありました。
先生は毛長は死ぬと思っていたのでしょう。
毛長の事も眠れない程の心労でしたが、ハウスの子猫5匹、里子に行ったチョビ、触れない保護猫の、ワクチン未接種のイカオン、大人は大丈夫とは言うものの、合計21匹は、一時でも毛長と接触しています。
この子達が感染してたら、どうしよう。
小さな命を救う為に、毎日毎日続けて来た気の遠くなるような、努力は何だったのだろう。
根性座っていると思ってましたが、いっそ猫たちと一緒に死にたいと思った。
続く
第10回 BONにゃん❤ 譲渡会@Kame3
場所 : 高松市 丸亀町商店街 新生銀行/高松支店
日時 : 8月31日(日) 11:00~15:00
みなさまのお越しを心よりお待ちしております