保護主さんのHさんは、譲渡を渋っていました。
今までも沢山の犬を保護していますが、病院へ連れて行ったりしてやっているうちに、情が移り、結局自分の子となって来ました。
今回、仕事場に来る野良猫の母ちゃんが、交通事故で亡くなり、残された5匹の子猫を里子に出すよう、知り合いに薦められての、譲渡会参加でしたが、浮かない顔をしていたのを覚えています。
Nさんは1歳になる猫を飼っていて、淋しいだろうと、フジトラ模様の女の子を貰ってくれる事になりました。
お届けの約束は2時。 ナビで行くのですが、何故かNさんの書いてる地名がありません。
多分これかな?と思う近くまで行って、自宅に何度も電話するも出ません。
ローソンにいって再度住宅地図を見るも、そんな地名はないのです。
約束の時間はどんどん過ぎ、Hさんの不安はピークに。
元々、譲渡を悩んでいましたから、家族にも電話して相談。
「帰ろう。縁が無かったんです。」 しばらく帰路を走らせていました。
記入用紙には自宅電話だけでしたが、何日か前に私がアポを取った時、聞いた携帯番号があったのでローソン前から、これで出なかったら帰ろうとかけてましたら、かかってきました。
「トイレを買い忘れて、買いに行っていました。時間を過ぎてしまってすみません。」 Hさんはまだ悩んでいましたが、「いい人なら里親さんになって貰いたい。」との事にて、引き返し、住所は電話で誘導してもらいながら到着。
結局記入の地名は間違いでした。
しかし、お母さんに会って見て、お人柄が良かったのでHさんは、安心と踏ん切りがいっぺんに来たのでしょう。
涙が溢れてポロポロ。
あずきちゃんという名前を貰いました。
色々ありましたが、Nさん、先住猫のマルくん、どうぞよろしくお願いいたします。