シロくん、もう痛くないよ。
しろくん☆門脈シャントで二回も開腹手術を受けたシロくん。
二回目は完全に血管を縛りきれずに、そのままとなりました。
その後も、Mさんは検査と療法食で、経過観察をしながらシロくんを大切に育ててくれました。
先日 「またシロに発作が出ました。アンモニア数値が上がっています。今回は東京から先生を迎えて、血管を縛る手術をしようと、かかりつけの先生に言われました。」
三回も大きく開腹して、シロくんは耐えられるのか?
完全に縛れる確証はあるのか?
セカンドオピニオンを提案しましたが、時間もなく手術となりました。
「血管、完全に縛れました。手術成功です。」
今回は今までに比べて費用も少なく、Mさんは「今回は、シロの為にお金を貯めてました。費用はご心配なく。」 と言ってくれましたので、快気祝いを用意して、退院の日を待つことにしました。
23日朝 「シロが亡くなりました。」
私は仕事中でしたが、言葉が出なくて、涙が溢れた。
「夜でも受け付けてくれる霊園があるんです。」 荼毘に伏しました。
大きくなったシロくんは、真っ白でキレイな子でした。
自慢の青い目はもう開きません。
Mさんご家族と一緒に骨上げさせていただきました。
ご主人様は泣きながら「僕は去年目が悪くなって、手術しました。最近、とても調子がいいんです。シロの自慢の目の事を思い出す度に、僕の身代わりになってくれたのではと、辛い。」
快気祝いがお香典になってしまった。
霊園は偶然にも、シロくんの生まれた河川敷の近くでした。
風の音、草木の香り、シロくんのいない帰り道、トボトボと歩く暗い道。
何回も手術して良かったのだろうか?
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