TNR活動の先輩、オジサンが毎日通う神社に捨てられた1匹のメス猫
その子が半年前に4匹の子猫を生みました。
3匹は居なくなったとのことでしたが、きっと短い生涯を終えたのだと思います。
1匹だけ残されたハチワレの男の子
オジサンから相談を受け、母猫は避妊手術を行い、地域猫としてリリース
さて、ハチワレの子猫。。。
里親探しをしたいが、野良で生まれ育っているので、果たして家猫になることができるのか???
保護して里親探しを行うか、このまま地域猫とすべきか、思い悩んでいました。
新聞に掲載された記事を見て、1件のうれしいメール
をいただきました。 四国新聞で拝見して活動を知りました。
私宅も犬も猫もノラばかりです。
最近私の可愛がっていた猫が亡くなり、寂しい思いをしています。
もし、良かったら一度見に行きたいのですが、ご都合はどうでしょうか。
今、私宅は犬(2匹)室外です。猫(1匹)メスを室内で飼っています。
それとは関係なく、些少ですが、これから寄付をさせて頂きたいと思います。
寄付は猫ちゃんの避妊手術の足しにしていただければと思います。
私がしたい事をやってくださっている事についての感謝の気持ちです。
庶民ですので些少です。
気楽に思ってください。
でも永く続けたいと希望しています。
返信を待っています。 ~M~
このメールがきっかけとなりM様とお会いする機会を得ました。
M様は以前より、娘さんと2人で野良イヌや野良ネコの保護を行っていらっしゃって、多い時には6匹もの犬を飼われていたそうです。
この1月、大切にされていた猫を病気で亡くされたことを涙を浮かべながらお話ししてくださいました。
とても優しい方でした。
先住猫ちゃんがいらっしゃるとのことだったので、次回子猫を保護した際に里親さんになっていただくのがいいかと提案させていただきました。
さらに、BONにゃん❤の活動をお話しさせていただく中でM様の目にとまった子がいました。
「この子はもういないんですよね。私はこういう子がタイプなんです。」
「でも、可哀想な子を保護して飼っているから好みの子に巡り合うことがないんですよ。」
「先住猫が女の子なので、男の子がいいと思っています。」とM様。。。
そのお話しを聞き、思い出した神社のハチワレのこと
偶然、写真を持っていたのでお見せしてみました。
「タイプです!こういう子を探していたんです!!!」
「この子はダメですか?」
野良生まれ・野良育ちだから馴染むかどうかわからないこと
それに生まれて6カ月も経っているので体も大きくなっていることを伝える。
「そんなことは全然大丈夫です。何の障害にもなりません。」
「以前に飼っていた子は野良中の野良!」
「愛情を込めてマッサージしながら、人間はいいもんだよ。と声を掛け、徐々に徐々に慣らして家猫にしたこともありました。」
「子猫よりこういう大きい子の方が好きなんです。」と娘さん
「この子本当にかわいいですね。」
「是非、この子をお願いします。」
早速、M様からのお申し出を受けて神社のハチワレを捕獲
捕獲してわかったのですが、風邪をひいていました。
元気そうに見えていたけれど、くしゃみと鼻水がひどい
大きく見えていたけど、抱くと意外に軽かった。。。
あのまま外にいたのでは風邪をこじらせ、命も危うかったかもしれません。
お届けまで我が家で過ごした一晩、できる限りのことをしました。
ノミダニ落としのフロントラインを垂らし、抱いてたくさん撫でてやりました。
風邪で鼻を詰まらせながらも喉を鳴らして喜び、お腹を出してひっくり返るまでになりました。
そして、M様のお宅へお届け
最初は緊張してこわばっていたハチワレでしたが、早速M様に抱かれ、マッサージを施してもらう。
「猫が喜ぶツボがあるんです。」と慣れたM様のマッサージにハチワレの緊張はだんだん解かれ、目を閉じてうっとり。
さらにはグーパーグーパーとM様の太ももをモミモミし始めたりして。。。
私たちの心配をよそにハチワレは喉をゴロゴロ鳴らして喜んでいます。
その光景に私たちは驚くばかり。
既に娘さんと決められていた名前は菊之助(=菊ちゃん)
歌舞伎の弁天小僧菊之助が由来だそうです。
素敵な名前をいただいて幸せな菊ちゃん
菊ちゃんにはM様しかいなかったと思います。
不思議な縁でつながったM様と菊ちゃん
これは運命の赤い糸だったのだと改めて思うBONにゃん❤でした。
菊ちゃんの旅立ちを心配していたオジサン
この報告をきっとオジサンも喜んでくれると思います。
そして、菊ちゃんの医療費がこれからかかるにも関わらず
M様からお心遣いとお土産をいただきました。
ありがとうございました。
M様とのご縁、これからも大切に育んでいけたらうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。